小3の時に作った話を書き起こしてみた
(小学三年生の時に授業で作ったお話です。ひらがな、誤字、すべて原文ママです。微笑ましくご覧ください。)
タイトル:たから物をさがしに
クリスマスの日、たくととゆう子のプレゼントの中にはたから島の地図が入っていました。
「ねぇお姉ちゃん、あしたこの島へいこうよ。」たくとは大はしゃぎ。
「でも、どの道を通ってもこわーい物が待ち受けているよ。」ゆう子はちょっと不安そう。「木はこわくないよぉ。」とたくと。
けっきょくゆう子はたくとと島へ行く事になりました。
・・・・・
「ひぃっこわいよぉ」ゆう子は今にも泣き出しそう。
「言ったはずだよ。木は動かないし。こわくないよ。」
たくとはゆう子の手をひいて道を進みます。するとどーんと大きな丸太が道をふさいでいます。たくとは「おりゃあ〜」と進しました。けれどびくとも動きません。その時です。
「あっごめんなさい。たから物を取りに行くんだね。えだをあげるから、がんばってね」
と言うと一本のえだをのこしてぱっと消えました。
「へんなの」ゆう子はわらいました。
しばらく歩いていると、「おなかすいたなぁ」とたくとが言いました。その時たくとのおなかが鳴りました。
「う〜ん力がでないよぉ」ゆう子のおなかも鳴りました。
「あ!みかんだ!!きのこもある!!」
二人は声をそろえて走り出しました。その時…。
くまがじろっとこっちを見ました。
「ぎくっ」二人の顔がどんどん青くなっていきます。
でもくまは
「あっあのぉ そのきのこ、どくですからぁ…
オレンジはぁ たべると 元気がでるのぉ
じゃあねぇ〜」といってにげていきました。
「なんでにげるの?」二人はくすくすわらいました。そして「へんなの」ゆう子はまた言いました。
「あっきつねだ!!」
「やせいで見るの始めてだわ!!」二人は大コーフン。
「でも、こいつをたおさなきゃこの道通れないわ。」
たくととゆう子の目の色が変わっていきます。
「オレンジをたべたら元気がでるなら、食べて川につき落としちゃえ!!」
「ドッボーン!!」
きつねはひっ死になって向こう岸に登ると、「お母さーん!!」と大声で泣きわめきながら、にげてゆきました。
「ブッへんなのぉ」
ゆう子はおならみたいにふき出してしまいました。
またしばらく歩くとたくとは言いました。
「ボスの登場だ!!ゲームの中みたい!!」
たくとはそう言うとどくきのこをぞうに食べさせました。
でもぞうはたおれずにますますおこっています。オレンジを食べても、つき落とすことはできませんでした。
のこった一本のえだで二人は力をあわせてたたかいます。
「どえりゃーおりゃー」
ぞうは弱り始めました。とうとうぞうはたおれてしまいました。ゆう子はぞうにオレンジを食べさせてあげました。
ぞうはヨタヨタとたからばこの前を通りすぎて行きました。
「よっしゃあ。」
二人で箱を開けてみると…
「あれ?なんじゃこりゃ。」
なんと、新しいたから島の地図が入っていました。
「マジかよ。」
ゆう子はそう言うと風船がしぼむようにすわりこんでしまいましたとさ。
おしまい